2 ロジックユニット
2.1 ロジックユニットの構成
各ロジックユニットは,データの入出力のために,それぞれ3つの16bit幅のレジスタを持っている.また,ロジックユニットの動作は,内部に持つ,前シフタ,主演算,後シフタの構成によって決定する.
2.1.1 主演算の命令種
NOP- 何もしない.入力データをそのまま次のロジックユニットに転送する.
ADD- 入力0と入力1の値を可算し,上位16bitを出力0に下位16bitを出力1に出力する.
SUB- 入力0と入力1の値の差を求め,上位16bitを出力0に下位16bitを出力1に出力する.
AND- 入力0と入力1の値の各ビット積を求め,上位16bitを出力0に下位16bitを出力1に出力する.
OR- 入力0と入力1の値の各ビット和を求め,上位16bitを出力0に下位16bitを出力1に出力する.
MULT- MUL0と,この命令15個で積算が構成される.
MULTは,入力1のLSBが1である場合に,入力0と入力2の値の和を求めその下位16bitを出力0に,入力1を出力1に出力する.入力1のLSBが0である場合には,入力をそのまま出力する.
MUL0- 積算命令の最初に実行される命令.入力1のLSBが1である場合に,入力0と入力2の値の和を求めその下位16bitを出力0に,入力1を出力1に出力する.入力1のLSBが0である場合には,出力0に即値0,出力1に入力1を出力する.
NONE- 入力データに対してシフトをしない
LEFT- 入力データを左に1シフトする
RIGHT- 入力データを右に1シフトする